《MUMEI》
【一話完結】冬ですねー
冬ですねー。寒いですねー。外出たくないですねー。なので小説書きます。



冬。
クリスマスは過ぎ、街は新年に向けて準備をしている。

部活の試合で遅くなってしまい、空は黒くなって星が瞬いている中、コートを身に纏い、家への道を急ぐ。


家が見えてくる

と同時に家の前にいる人影を見つける。

「よー、お疲れさん。」

大好きな彼が何故ここにいるのか、そんな事を思っているとこちらに缶コーヒーをぶっきらぼうに投げてきた。

「……あ、ありがと」

缶コーヒーをキャッチして彼の方を見る。

「……なに?」

「いや、なんで居るのかなーって。」

一応ボクらはつき合っている。
居てもおかしくはない。
だけどこんな寒い中、更に顔を見る限り相当な時間待っていたのだろう。

「あんたが試合って聞いて……で、労いに来た。それだけ。」

「それだけ……って!すごい時間まってたんでしょ?」

彼の手をぎゅうっと握る。
案の定、素手だった手先は驚くほどに冷たかった。

「ん……そんなに待ってない…。それより温かい…。」

手を握りかえしてにこりと微笑む。

「中、入っていい?」

「もちろん。…寒かったよね?早く入って!」


ボクは彼の手を引き、家へ入る。



空には雪が舞っていた。




* * * * *
冬ですねー、今更ですがね。

12月31日には大晦日ネタで小説書きますよー。期待はしないで下さい。
1月1日にはお正月ネタの予定。

ではでは♪如月雛菊でした。

前へ |次へ


作品目次へ
感想掲示板へ
携帯小説検索(ランキング)へ
栞の一覧へ
この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです!
新規作家登録する

携帯小説の
無銘文庫