《MUMEI》

『…………』


『………ん、寝ちまったのか…』


ユウキは布団から腰をあげて


TVをつけた


しばらく見ていると

赤い服を着て、白いヒゲを蓄えた老人がプレゼントを配っている


ユウキはカレンダーを見た


『明日はクリスマスイブか…、恋人達が熱い夜を過ごす聖なる夜…、でも性なる夜でもあるよな』


自分でいった下らない洒落が下らなすぎて笑った


『あぁ、暇だなー』


『大学も冬休みだし…、外は寒いし…、家でゆっくりしてるのが一番だよな、うん』

『友達呼ぶにしても、対した持て成しもできねぇし…、どっかに出かけるってもそんな気分になんねぇしな…』
『俺、独り言多いな…』

TVを消して、また布団に転がった



すると

どこからともなく声が聞こえた


『せっかくのクリスマスイブイブなのに勿体無いなー』


それは何よりも好きな声で、何よりも聞きたかった声だった

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