《MUMEI》

「大丈夫か!?」

「あ………ゲホッ…さき…く…ん!」

喉が焼ける様に熱い。

苦しい

まさか本当に死ぬ?

嫌だ。

「や……と…みつ…ゴホッ…の…に…!」

「…ゴホッ…し…ぁ……ゲホッ…わせ…。」

どうでもいいと思ってたけど、もう違うんだよ。

生きたいんだよ。

こんなので、死にたくないんだ。

「おいっ…やっと会えたのに、やめてくれよ…!」

「ぅあ……!」

足に力が入らなくて、その場に倒れこむ。

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