《MUMEI》
岩井愛美
今日もカフェは繁盛して終わった。
バイトが終わると、佐山さんが、電話をしていた。
「だからこの間は仕事でどうしようもなかったんだよ。わかってくれよ。」
いったい誰と電話しているのだろうか?
「それじゃぁもう切るからな。」
といって電話をきった。菜々がいる事に気が付いたのか、足速にその場を去っていった。結局電話の相手は分からなかったけど、女の人であるのだけは何となく分かった。
愛美ちゃんと一緒に更衣室に戻ると愛美ちゃんから佐山さんの話を聞いた。
「佐山さんって彼女じゃないけど、いいよられている女の人がいるらしいんです。なんかショックです…。」
といっていた。
「大丈夫だょ。気にする事なんかないよ。」と菜々は励ましてあげた。
佐山さんはほんとに不思議な人だとつくづく思った。
「そうですかねぇ菜々ちゃんにいったらなんか楽になりましたぁ★」と愛美ちゃん
本気で佐山さんが好きなんだと感じた。
「応援してるよ。頑張ってね。」
今はまだ、こんなことしかいってあげられないけど、ほんとに応援してあげたいと思っていた。

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