《MUMEI》

それはそうだ。中2の秋。部活を仕切る権利がやっと巡ってきたのだ。やりたいことなんて山ほどあるんだろう。
文化部はあんまり関係ないけどねー。

私以外の生徒会メンバーは皆、運動部に所属している。

運動部はもう3年生が引退して、いないのだ。そりゃ、部活が楽しいだろうさ。早く帰りたいよね。うんうん。

「んじゃ、曜日決めるよー。やりたい人、手上げてー。」

「ね、ひかるちゃん何曜日やる?」蛍ちゃんがこそっと言う

「うーん、木曜日かな。」
月曜日は完璧忘れてるだろうし。
ぶっちゃけ、忘れなきゃいつでもいい。

「じゃあ、うちもそうしよ。」

「木曜日やりたい人ー。」

蛍ちゃんと私の手が上がる。

「あといないー?。...、っし。
じゃあ、木曜日は蛍とひかるな。裏門と正門どっちがいい?」

「裏門」
即答ですか蛍さん。
「同じく。」

「あいよ。んー、正門どうすっかな...。友樹と、駿斗クン頼めるカナ?」
にっこりと笑い1年に仕事を押し付けている...恐ろしい会長だ

「はい。」
「あ、全然大丈夫っすよ。」
素直な子たちでよかった!...

こうして、分担は終わり、各自解散となった。

それにしても、一週間もあいさつ運動やるのか..。今日は金曜日だから、終わるのは、来週の金曜日だなあ...。

皆さんは部活のため、早々と委員会の計画を立て、帰っていった。

先程までいた会長も「じゃ、俺も帰るから。4:00に能登ちゃんに報告行くからそれまでに戸締りして帰れよ。」
といい、早足に帰っていった。

残っているのは、部活行きたくない症候群の私と蛍ちゃん、部活まで時間がある、こはるの3人だけ。

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