《MUMEI》

「すこし、おかしいよな」
都は、最近周りから浮いているとかんじるようになった。
人の色恋話には大いに耳を傾ける高校生だが、都は誰の色恋話にも
興味がなかった。
(俺は、ただ目覚めぬ遥を思いつづければいいのか)
その原因は、幼馴染の凄惨なトラック事故と、母親の遠子が、父親を精神的に追い詰め、
暴力をふるう場面にも遭遇したことがあるからだ。
(女は怖いな)
その、固定概念は今でも変わらないのであった。
実際小中高とも、女子特有の陰湿ないじめ現場を見ているとなおさらだ

前へ |次へ


作品目次へ
感想掲示板へ
携帯小説検索(ランキング)へ
栞の一覧へ
この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです!
新規作家登録する

携帯小説の
無銘文庫