《MUMEI》

担任は、凛の言うことを余り信用しなかった。
「・・・」
担任の目は、まだ凛を疑っている。
「本当に」
「本当です、ふざけないでください」
凛は、指導室を去った。
「あ、凛・・・」
「桃花、心配した」
「う、うん」
桃花は、目を逸らした。
「なんか、話」
「うん、なんか先生たちが私の悪い噂を流してるって」
「そんなことないよ」
凛は、先ほどの話とは全然違う内容の話をした。
「先生たちは、私を貶めようとしてるんだ」
拳をきりきりと、力強く握り歯を食いしばり、壁を力強くぶん殴った
「凛、やめなよ」
桃花は、急変した凛を怖いと思いながら、必死に食い止めようとした。
すると、
「なにしてるんだ」
一人の体育系の男子教師が、凛と桃花を食い止めようとする。
だが、凛は男性教師もを、力強く
壁に突き飛ばした。
「ぐは」
男性教師は、脊椎と後頭部を強打し
うめき声をあげた。
「りん、やめてこれ以上こんなことしたら、本当に将来が壊れるよ」
興奮状態の凛には、桃花の声は聞こえない。
そんな、桃花は内心呆れていたし、見捨てようとさえ思っていた。

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