《MUMEI》

大きな物音、人のうめき声を聞きつけ、違和感を感じた教師らが職員室からぞろぞろと出てきた。
「・・・ヤバイ」
「凛、誰か凛を捕まえて」
桃花は、走り出した凛を捕まえようと手を差し伸べるも
教師たちは、桃花を犯人のように睨みつけていた。
「久保先生に暴力を振るったのは、お前か」
「違います、私は犯人は野上さんです」
必死の言い訳も虚しく、あっというまに
大勢の教師たちに指導室へと放り込まれた。

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