《MUMEI》

「さようならー。」









「さようなら。」







先生に帰りの挨拶をして、ふと、教室をみた。








カイロを投げ合う男子に、荷物をまとめる女子。









黒板を消す日直に、廊下へ出ていくクラスメイト。









夕暮れに染まる教室は、朝よりもどこかキレイで、









誰にも見られたくないな、と、変なことを感じた。








バラバラ。








しょうがないんだけどさ。

前へ |次へ


作品目次へ
感想掲示板へ
携帯小説検索(ランキング)へ
栞の一覧へ
この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです!
新規作家登録する

携帯小説の
無銘文庫