《MUMEI》

「おい、ひかるー。生徒会もう終わったけど、部活行かなくていいのか?」

「こはる。それは言わんでくれ。部活に行きたくないからここにいるんだ。せめて、あと30分は稼ぎたい。」
今日の予定は、5:30までだけど、現在、時計は3:35を指している。

今から部活に行ったら...時間が長すぎてしんどい。

「そうなのかー?。なら、いいけど。」

こはると蛍ちゃんは1年生のとき、同じクラスだったため、今もこうして仲良くさせていただいている。

「蛍は何で残ってるんだ?」

「うちも部活行きたくないんだよー。しょうがないから4:00になったら行くけど」

「お前もか!」

蛍ちゃんはバスケ部で、こはるはテニス部だ。こはるは、毎日楽しそうに部活に行っているが、蛍ちゃんは私と仲間で、いつも憂鬱そうに体育館へ向かう。何でも部活内でイザコザがあるみたいだ。

「てかさ、こはる。お前、司会なのに全然仕切れてなかったぞ。」

「うう....わかってるようう...」

「会長の湊ばっかりに仕切らせてどうするんだよ。」

「ううう...ごもっともです...」

「まあまあ、蛍ちゃん、そこら辺でよしといてあげなよ」
最初は誰でも上手くできんよ。うんうん。

「むう、しょうがないな。しっかりしてよ?執行委員さん。」

「はい....了解しました、図書委員長....」

そこから、4:00まで生徒会室に居座り、3人でわいわいした後、嫌々、部活に向かった。

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