《MUMEI》




そっと寝室に入っていくと、灯りの無い中
裕斗はベッドに座っていた。

うつ向きながらたどたどしい手つきでシャツのボタンを外している。

俺はちょっとその光景にキュンとしながら、引き寄せられる様に、
隣に…座った。





「…こっち向け、外してやるから」

すると裕斗は上半身をねじって俺の方を向いた。



潤んだ深い眼で俺をじっと見据えてくる。



なんなんだ!




この子めちゃくちゃ可愛い過ぎじゃねーかよ!!




――もう、今すぐ飛びかかってギュッと抱きしめてゴロゴロ転がりたい心境。




俺は思わず生唾を飲み込み…、シャツに手を伸ばした。







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