《MUMEI》

「中もすげぇ数の本だな。」


『てか、家の中危ないよな。』


「うん…。補強しないと危ないね。」


俺たちは、持てるだけの本を持って外に出た。


テンアは、何もしないで立っていた。


『テンアも手伝えよ。』


「なぜ手伝う?私たちがすることは、モンスター退治だ。」


『いいから手伝え、魔法で家の補強をしてくれよ。』


「魔法は使えない。こんなに人がいる所で使ったら…。私は、魔族ではない。」


そうだった…
魔法は魔族だけが
使えるんだった。

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