《MUMEI》 五時にはもう薄暗い。 すごく実感することは、わたしにはどんどん迫っているんだなってこと。 たくさんの別れと、たくさんの出会いと、大きな始まりと終わりが。 本当に、もう触れるところまで来てるんだ。 来てしまってるんだ。 日本中の中学三年生が、今、私と同じ立場なのはわかってる。 でも、ほんのすこしだけ、 私が一番悲しいって思ってるかもしれない。 クラスのみんなと離れることを。 最初は仲良くやっていく自信がなかったし、 実際 失敗もたくさんだった。 でも、それでも今、離れたくないと思うから きっと、私のいままでの一年間は、きっと。 とても幸せなものだったんだ。 前へ |次へ |
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