《MUMEI》

「おかえりー凛」
凛が家に帰ると、無気力で椅子に座り、白い粉薬を混ぜていた。
「ただいま、なにやってるの」
「ままーうつびょうだからおくすりのんでるのあひゃあひゃ」
母はもはや正気ではなかった。瞳は瞳孔がひらき、ぐったり座る
そのうえ、言葉もろれつがまわらず何を言ってるかわからない
それに部屋中ここよいというべきなのか、不快というべきなのか
匂いが漂う。
「凛もやってみるあははははは」
「ひ…」
凛は家を飛び出した。

前へ |次へ


作品目次へ
感想掲示板へ
携帯小説検索(ランキング)へ
栞の一覧へ
この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです!
新規作家登録する

携帯小説の
無銘文庫