貴方の中の小悪魔
を知る神秘の占い《MUMEI》接触
「母さん!人が倒れてた!」
幸司が叫ぶが反応が無い。水の音が聞こえる…。どうやら風呂に入ったらしい。
「停電してるのに呑気だなぁ…。」
とりあえず抱きかかえて来た少女を玄関に横たえた。
身長は150cmも無さそうだ。体重は軽い。年齢は15歳くらいか。
服装を見ると、恐らくどこかの剣道部に所属しているのだろう。
そんな事を考えながら観察してると、少女が目を覚ました。
「よかった!気がついたみたいだね!」
幸司は緊張して、変に笑顔だ。
「お主は…。はっ!刀は!?刀はどこだ!?」
目の前で慌てふためく少女は刀を探しているらしい。
刀を。
刀を?
刀!?竹刀の間違いだろ?
「刀ってなんの事?」
笑いをこらえて質問する。
「刀じゃ!お主、まさか追い剥ぎじゃないだろうな!?」
梢の放つ殺気に、幸司は一瞬固まってしまった。
「な、なんなら君が倒れていた所まで行ってみますか?」
幸司がそう切り出すと、是非!と梢が幸司の肩を掴んだ。
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